@yag_ays

2025年01月インプット振り返り

今年の個人的な目標の一つに「圧倒的Input/Output」というものを掲げていて、なるべく個人Notionや物理のノートにメモを残しながらインプットをしています。アウトプットに方面でもきちんと結果を残すためにも、1ヶ月ごとにその月に読んだ本や面白かった動画コンテンツなどを記録していこうと思います。

今月の読書量は20冊でした。なかなか頑張りました。育休中は読書時間が一定取れるのでとにかく乱雑に気が向いたものを読んで、そこから気になったトピックを掘り下げていくというスタイルにしているので、自己啓発、ファイナンス、育児、お笑いまでジャンルは様々です。そしてざっと読んだものからじっくり読んだものまで含めているので、わりと冊数が多くなりました。

  • 増補改訂版 起業のエクイティ・ファイナンス
  • 起業のファイナンス
  • ファイナンス思考――日本企業を蝕む病と、再生の戦略論
  • 模倣の経営学
  • サピエンス全史
  • Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
  • シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント
  • DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
  • 最後通牒ゲームの謎 進化心理学からみた行動ゲーム理論入門
  • 億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド
  • 人生のレールを外れる衝動のみつけかた
  • サーチ・インサイド・ユアセルフ
  • ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
  • 信頼と不信の哲学入門
  • エビデンスの社会学: 証言の消滅と真理の現在
  • 「性格が悪い」とはどういうことか
  • 信頼と不信の哲学入門
  • 小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。
  • 乳幼児は世界をどう理解しているか
  • 漫才過剰考察

今月特に印象に残ったのは「最後通牒ゲームの謎」と『「性格が悪い」とはどういうことか』の2冊で、どちらも研究者による著作で研究の一般向け解説書です。これらの人間を対象にした研究、特に行動の心理や性格といった捉えどころのないものをいかに計測するかという方法論に、研究者の斬新なアイデアや巧みな実験のコントロールが垣間見えてとても面白かったです。例えば、最後通牒ゲームではシンプルな行動経済学の実験から派生して、観察者を除外したらどう反応するか、人種や文化背景などの実験対象を変えたらどうなるか、チンパンジーなどのヒトとの近縁種ではどうなるかなどのバリエーションが生まれ、それらが積み重なることで人間の社会性の本質に迫る様を興味深く知ることができます。自分自身は研究対象自体にそれほど興味は沸かないものの、こうした研究自体が発展していく過程に強く惹かれます。

Podcast

通勤がなくなってあまり音声コンテンツを消費できない状態が続いていたのですが、今年から一念発起してスキマ時間にポッドキャストを積極的に聞くようになりました。ちなみにこのためにHuawei FreeClipというオープンで外音が聞こえやすく装着感が軽いイヤホンを買いました。また、クライアントもSpotifyを使い始めたことで、おすすめされた新規コンテンツを色々と聞きはじめています。新しく聞き始めたのを列挙すると、1月は意外といろんな番組を聴きました(当然全エピソード聴いているわけではありませんよ)。

この中では、特にNstockのラジオはバックナンバーを含めてかなり聴きました。自分もスタートアップでSOを幾分もらっている身として興味ある分野でありつつも、制度自体やSOを取り巻く情勢など知らないことが多く学びになると同時に、生々しいゴシップ的なお金の話もあったりと、興味深いトピックばかりでした。

YouTube

インタビュイーの著書も含めて、刺激を受けた回。タイトルの億を稼げるかどうかは別として、実績に加えて地に足のついた考えが相まって納得のいくものでした。以下は特に印象深かった言葉 (上記動画より引用)。

人の幸せはお金には紐づいていないが、社会との繋がりにはものすごく紐づいていると思う

(目標に対して)当たり前のことを当たり前にやる 強烈に想像しているか

NstockのPodcastをきっかけにSOに関して色々調べている中で出てきたNstock宮田氏の講演。これさえ聴いておけばSOについてほとんどカバーできるだろうというくらいよくまとまっていて良かったです。スタートアップに入りたい人やすでに働いている人全員におすすめできる内容。

ウェブ記事

アメリカのスタートアップで創業期から関わってきた著者がレイオフされた話。ここ数ヶ月アメリカでのレイオフ事案がSNSでいくつか流れてきて、改めてスタートアップに限らずこの業界は変化が激しく参画のリスクもある厳しい世界だなと感じています。

たまたま見かけた記事で、自分が好きな題材の書籍を翻訳している方がどんな人なのだろうと読み進めてみると、翻訳に至るまでの人生がなかなか壮絶で驚きました。翻訳家というとだいたい外語大を出た人が出版社の翻訳権の取得後にアサインされてやってるのだろうなという漠然としたイメージしか持っていませんでしたが、関美和さんの経歴やキャリア志向を知ると訳書の選び方も大いに納得がいきます。私は大学院時代に山形浩生にかなり影響を受けたこともあり、訳者という観点から本を選ぶのをまたやってみても良いなと思える内容でした。